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2012年9月22日土曜日

休日はどこに行く vol.020 川の真ん中に島がある


川の真ん中に島がある。「船岡山」
和歌山県かつらぎ町

蟻通神社を出て紀の川の南側の県道を西の方に進むと、 背の山、妹山と万葉集に詠まれた一対の山がありその間、「紀の川」の真ん中にその島がある。
「船岡山」(ふなおかやま)といい、このあたりの珍しい風景をつくっている。

私たちは単に「島」と呼んでいるが「ヘビジマ」と呼ぶ人も多い。
こどもの頃は紀の川に堤防がなく台風時にはよく氾濫していて、台風で流れ着いたヘビが島に多いのでそう呼ぶらしい。
昔はすぐ流される小さな丸太橋しかなかったが。今は立派な吊り橋が架かり、改修された神社が祭られています。

春になると島の南岸に植えられた桜が咲き美しい風景です。
一度やってみたいと思っているのが、手前の駐車場に車を止め、お弁当を持って吊り橋を渡り、桜の下で広げ「のんびり」。
そう思いながらその季節になると、桜を横目で見ながら慌ただしく車で移動している自分がいます。
(今は、島に渡っても殆どヘビの姿は見えません。念のため。)

私が小学校のころは学校にプールが無く、学校の授業として紀の川に泳ぎに来たものだ。
その頃の紀の川は透き通る水で川底の石も見え、小学生の私たちにはは絶好の遊び場所だった。
砂利会社と言っていたが紀の川の砂利を採る巨大な船のような機械が「ゴンゴン」と音を立て、50mプール程ある大きく深い穴を幾つも掘りながら動いていた。
台風の後、その巨大な穴に水が貯まり、取り残された魚が、透き通った水の中を泳いでいるのを見つけると。私たちはその穴に降りていって手づかみで魚を捕まえる。

家に帰ると「危ないと言って怒られる」。夏休みの日課である。

この紀の川に大門口橋という400m位の橋が架かり、その真ん中あたりに河原に降りていく木製のハシゴが掛かっていた。
欄干の下から始まっているハシゴで、欄干から顔を出してのぞくだけでひゃーっとしたものだ。
これはタワシの材料のシュロを河原に干す作業をしている人の作業用ハシゴである。
しかし子供達の間では度胸試しに降りていく者が多く、私も一度だけ降りたが、そこを近所の人に見られ、家に帰ると親にこっぴどく叱られた。

毎日が、遊ぶ、叱られる、の連続だった。

http://www.katsuragi-kanko.jp/K/K-manyo.htm



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