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2012年9月21日金曜日

休日はどこに行くvol.019 知恵の神「ありとうしさん」


知恵の神 蟻通神社(ありとうしさん)
和歌山県かつらぎ町

「こんにゃくの里」を紀の川に向かって降りてくると、地元のひとが「ありとおしさん」と呼ぶ神社が右手に見えてくる。
小さい頃、ここの神社でよく遊んだ、「きんま」と呼ばれる木製のそりを作り、裏山の斜面でよく滑っていた。
他人の畑に入って遊んでいると、その畑の持ち主の婆さんに鎌を持って追いかけられたり、
ヤマモモの木に登って実を食べていると、着ている服の胸元がヤマモモで真っ赤に染まって叱られた事、
「ぱっちん」や「こっとん」という仕掛けを作りヒヨ(野鳥)を捕りに行くのだが、いざ捕まえて見ると怖くなって、そのまま帰ってきた事。
夕方の5時に農協の屋根のサイレンがなると、慌てて家に帰った事、ここの神社には懐かしい思い出がいっぱいだ。
ここもでも天野大社と同様、お正月に参ると参拝客に甘酒が振る舞われる。

名前の由来はというと、
「天武天皇 白鳳二年、唐の高宗が日本国の知恵を試さんと七曲りの玉を献じ、これに糸を通せと難題を掛けてきた。
そこへ一人の翁が現われ、山蟻の腰に糸を結んでこれを玉の入口に入れ、出口には蜂蜜を塗った。
蟻は密の香りを慕って七曲りの玉を通り抜け、見事糸を通すことができた。」

という話しと共に、だから蟻通さんに参ると賢い子になるとよくいわれ、よく裏山で遊んだものである。

写真の狛犬は最近のものであり、昔からの由来の残っている狛犬はこれより上の本殿左側に鎮座する。
http://www.katuragi.or.jp/aritooshi/





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